サービスラーニングとは?
地域の課題をとおして学ぶ 米国型「総合的学習」
サービスラーニングの定義
地域に対する貢献活動を通して、児童・生徒たちがそれらの体験を省察し(振り返り)、アカデミックな教科の内容と連関させながら市民性を培っていく学習プロセス。
生きること(生活)と学習の連関を、奉仕体験活動を通してつかむことによって、市民として地域に積極的にかかわり、地域に貢献をするねらいをもった学習活動。
出典:「教職研修」2000年10月号”学校と地域を結ぶサービスラーニングの実践”、中留武昭著)
サービスラーニングの重要要素
- 地域のニーズを満たした課題解決を目指すこと。
- 地域での活動を教科学習に取り込むこと。
- 生徒が自ら考え、振り返る時間・機会をもつこと。
- クラスや学校の枠組みを越え、地域と連動した学習の展開があること。
- 他者を思いやり、いたわる感性を養うこと。
サービスラーニングと日本の総合学習の比較
■共通点
子どもの「現実生活としての世界(生活)」と「教科学習」とを連関させようとしている。 「体験の振り返り」をベースにした「課題解決型学習」である。
■相違点
日本の総合学習のねらいは、どちらかといえば、個性を生かす教育の延長線上で、個人としての「生きる力」に重点が置かれている。 アメリカのSLは、むしろ「市民性の育成」という社会性に重点が置かれている。
効果的な活動をおこなうための方策
(National Youth Leadership Council 資料より)
サービスラーニングの効果的な活動を行うに当たり、活動内容を以下のレベルに分類している。
- レベル1 部分的にサービスラーニングの要素を含む
- レベル2 レベル1より多くサービスラーニングの要素を含む
- レベル3 サービスラーニングの要素を全て含む
- レベル4 模範的・理想的なサービスラーニング
- 学習
- サービス(活動)
- サービス・ラーニングを支える重大な構成要素
- 使命と方針
- 組織の構成と方策
- 専門的な発展
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