栄養講座・相談会
浜松市内には複数のブラジル人学校、ペルー人学校がありますが、学校教育法の1条校ではない“私塾”扱いのため、学校保険法の適用外で学校検診がありません。また、親たちも仕事に追われて子どもたちの健康管理が十分になされていないことから、子どもたちの健康管理、特に慢性疾患の早期発見とそれに対する指導と、親の子どもたちの健康管理に関する意識を高めるために、外国人学校における定期検診の実施が必要とされています。
2002年より、浜松中ロータリークラブと浜松外国人医療援助会(MAF浜松)によって、医師、通訳、検査技師のボランティアのもと、外国人学校の無料検診を実施していますが、毎年、肥満児が非常に多く、コカコーラの多飲用、肉食主体の食習慣と、運動場がない、体育の時間がない環境などの問題が指摘されています。
そのため、当センターは外国人学校に栄養士を派遣し、保護者を交えて栄養講座及び栄養相談会を開催しています。
開催概要
■2009年度
秋に外国人学校3校で、浜松大学の健康栄養学科の学生が講師となって栄養講座を実施。(ファイザー助成)
■2008年度
浜松大学の健康栄養学科の学生が講師となり、3校で開催。子どもたちに指を使って5つの栄養の役割をわかりやすく説明し、質問タイムを設けて子どもたちの疑問に答え、リズムのよい体操を取り入れて、身体を動かすことの大切さを伝えました。前年に続き、アンケート調査も行いました。
- 日時 :2008年11月27日(木)14:00~15:30
- 会場 :ムンド・デ・アレグリア学校
- 日時 :2008年11月28日(金)10:00~11:30
- 会場 :アルカンセ学校
- 日時 :2008年12月5日(金)10:00~11:30
- 会場 :カンティニョ・フェリス学校
主催 :参加のしくみづくりネットワーク(浜松NPOネットワークセンター)
協力 :浜松大学健康プロデュース学部健康栄養学科 小田巻ゼミ生
対象 :児童生徒
助成金:文部科学省「学びあい・支えあい」地域活性化推進事業
1)配布資料
アンケート「自分の健康は自分で守るために」(スペイン語・ポルトガル語)
2)事業内容
A)運動しよう
簡単で楽しい運動を紹介(アイーダアイダ)
B)栄養って何だろう
栄養とは体のエネルギーになる、体の調子を整える、体の組織を作る役割があり、炭水化物、ビタミン、無機質、たんぱく質、脂質の5つに分かれる(5本の指で赤・黄・緑の意味の説明をする)
C)5つの役割の食べ物を知ろう
・炭水化物:(麺・パン・ご飯・芋・砂糖)→体のエネルギーになる
・ビタミン:(野菜・果物)→体の調子を整える
・無機質:(牛乳・チーズ・海藻・小魚)→体の組織をつくる
・たんぱく質:(肉・魚・卵・豆)→体の組織をつくる
・脂質:(油・バター)→体のエネルギー
D)普段の生活を振り返ろう
ハンバーガー、ポテトフライ、ジュース(コーラ)、お菓子などを毎日食べると肥満になることを説明する
E)普段の食事での食べ方を考えよう1回の食事での手の形がグーになるようにしていく意味を持たせる
ジュース(コーラ)を牛乳にかえる、ポテトフライをサラダに変える
■2007年度
栄養士による肥満のしくみや病気の説明、1日に必要な食品群と食事量、ビデオを見て10分間の体操、質疑応答、アンケート調査などを行いました。
- 日時 :2007年1月16日(火)13:00~15:00
- 会場 :ムンド・デ・アレグリア学校
- 日時 :2007年1月30日(火)10:00~12:00
- 会場 :ピタゴラス学校
対象 :児童生徒
講師 :有海雅子(栄養士、静岡県立浜松養護学校非常勤講師)
参加費:無料
助成金:18年度年賀寄附金配分事業
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