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椎ノ木谷保全の会 自然講座2012

人と共に生きる里山「椎ノ木谷」の生き物のにぎわいを楽しみ、考え、保全しよう。

浜松市の街中から近い「椎ノ木谷」は、森林や竹林、河川、湿地のある6.8haの里山です。失われやすい湿地環境には、ヒクイナ、ミカワバイケイソウなどの希少種の鳥や植物が生息し、森林ではフクロウやオオタカが繁殖しています。地域のボランティアによって再生された水田には、カエルやトンボなど水辺の生き物たちが豊かな生物相を彩っています。
このような自然環境があることは、地域の人にもあまり知られていません。そのため、季節を通して、これらの里山の生き物や生態系について知り、生物多様性のためにできることを考え、人の暮らしと両立する“持続的な里山環境”の保全活動に参加する機会をつくりました。

※このプロジェクトは「Save Japanプロジェクト」の一環で、椎ノ木谷保全の会、日本NPOセンター、損保ジャパンとの協働事業で行いました。
公式サイトは、http://savejapan-pj.net/sj2012/shizuoka01/

イベント一覧

第1回 ホタルの光とカエルの合唱鑑賞会

日時 2012年6月9日(土) 19:00-21:00
場所 浜松市 椎ノ木谷緑地保全地区
参加者 35名(うち、子ども8名)、スタッフ5名 計40名

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心配されたお天気も、午前中に雨が止み、湿度があり、風も雲もない絶好の「ホタル日和」に。 ホタルは2ヵ所とも10匹前後でしたが、池に光が反射する様子はとても幻想的でした。
田んぼの脇でのカエル鑑賞では、「ゲッゲッゲッ」「コロロロ」「ギューギュー」といった声が聞こえ、5種類の声や姿が見られて、子どもたちに大人気!でした。

その他の写真と参加者の感想(Save Japanのサイト)


第2回 光に集まる夏の夜の虫たち

日時 2012年7月21日(土) 19:00-21:00
場所 浜松市 椎ノ木谷緑地保全地区
参加者 24名(うち、子ども9名)、スタッフ4名 計28名

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気温が低く、散策するには爽やかだったのですが、水田のライトトラップには虫が全くいない…。そこで、水田や水路の中のエビや魚を観察。周囲のヨシ原からは、ヒクイナとクイナの鳴き声もしっかり聞こえました。
3つ目のライトトラップとベイトトラップで、カブトムシやトゲナナフシ、カナブンの仲間がいっぱいいました。
夜の森林を歩き回るという、普段あまりできない体験もできました。

その他の写真と参加者の感想(Save Japanのサイト)


第3回 新川の生き物たち

日時 2012年8月11(土) 10:00-12:00
場所 浜松市 椎ノ木谷緑地保全地区
参加者 13名+スタッフ8名 計21名

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タモ網やサデ網で、石ころを足でゴロゴロ、水際の草をガサガサやって採集。たくさんのモクズガニ、川エビ(スジエビ、テナガエビほか)、ハゼやヨシノボリ、ヤゴなど、魚18種、エビ7種、カニ2種、トンボのヤゴ5種を記録しました。
小さな川のほんの50mぐらいの範囲に、こんなにたくさんの生き物がいるとは!まさに「生物多様性」を実感した講座になりました。

その他の写真と参加者の感想(Save Japanのサイト)


第4回 秋の草花と外来種

日時 2012年9月29日(土) 13:30-16:30
場所 浜松市 椎ノ木谷緑地保全地区
参加者 一般6名+講師・スタッフ4名 計10名

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ヒガンバナがちょうど咲き初めで、萌立つ赤い色が目に鮮やかでした。
植物の特徴や識別ポイント、名前の由来、分布、遊び方まで、興味深いお話をたっぷり伺うことができました。
椎ノ木谷でも佐鳴湖畔でも外来種が全植物種の約2割を占めていることにびっくり!
野に出て観察すると外来種ばかりの場所もあり、一見「自然が豊かな緑」であっても、実はかなり変質していることがわかりました。

その他の写真と参加者の感想(Save Japanのサイト)


第5回 湿地をつくろう!田んぼの天地返し

日時 2013年3月2日(土) 13:30-16:30
場所 浜松市 椎ノ木谷緑地保全地区
参加者

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ボランティアの手で復元、維持されている「人工の湿地」=田んぼは、人間の手が入ることで豊かな生態系が創出、維持されています。
この日は、20人で鍬を使って2枚の田を起こしました。アカガエルの産卵、オタマジャクシも見られました。
隣のヨシ原も古いヨシをきれいに刈りとり、新芽が出てくる準備が整いました。今シーズンも、たくさんのカエルやトンボが見られ、オオヨシキリやヒクイナが繁殖することが期待されます。

その他の写真と参加者の感想(Save Japanのサイト)


第6回 食べられる春の植物

日時 2013年3月31日(日)10:00~13:00
場所 浜松市 椎ノ木谷緑地保全地区
参加者

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春先は様々な里山の恵みを味わえる「美味しいシーズン」。どの植物が食べられて、どの植物を食べてはいけないのかを学びつつ、みんなで採集して、調理して、食べ比べました。
14種類の天ぷら、おひたし、生サラダ。定番のワラビやタケノコをはじめ、「え、これも食べらるの?」「うっわ、酸っぱい!」「意外と美味しい♪」などなど、柔らかくて香りもフレッシュな春の植物を堪能しました。

その他の写真と参加者の感想(Save Japanのサイト)

実施団体:椎ノ木谷保全の会
協働団体:特定非営利活動法人 浜松NPOネットワークセンター、認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター
協賛:株式会社損害保険ジャパン