特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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2010年6月2日 掲載

第9回 こうなったらいいなの資金調達

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「NPOはどうやって資金調達するの」とよく聞かれます。私のかかわるNPOを例に話しますと、私たちの活動は同じ志を持つ者同士が必ず出会えるようまず拠点を確保することから始めました。
 当初の活動費は全てポケットマネーでしたが、会員所有の部屋を月五千円で借り、日替わりで当番を務めました。しかし、助成金申請が通り、中古の輪転機など百万円近くの事務機器を揃えることができ、市民活動の共同事務所としての機能が整いました。活動が新聞記事となって社会に紹介され、これがきっかけで二つの嬉しいことが起こりました。
 まず記事を読んだ知人が「台所は苦しいだろう」と十万円をぽんと寄付してくださったのです。これにはスタッフ一同励まされました。NPOはそれぞれの「使命」に合致した事業を行い、独りよがりではない、市民からの共感を得られる活動をしているかが重要だからです。
 また、このような寄付や会費だけで活動は継続できないので、事業収入も考えなければなりません。
 「NPOについての啓発にもなり、収入も得られる方法はないかしら」。そこで思いついたのが英語で行うNPO講座。「じゃあ、先生は誰に?」なんてことを話していたら・・・りんりん、目の前の電話がなりました。なんと記事を読んだ英国人が「NPOに関心があるから何かお手伝いを」と申し出てくれたのです。あまりのタイミングのよさにビックリするやら感激するやら。
 それから十二年。責任ある事業体として活動するために今は給料を払うべき複数の常勤スタッフもいます。こうなると助成金、委託金など多様な財源が必要です。
 でもNPOは皆さんの支援が何より力になります。信頼に足るNPOをみつけたら是非応援してください。