2000年度 事業報告
2000年度 事業の成果
N-Pocketの8事業
N-Pocketは、NPOの中間支援組織として共同事務所運営や情報提供にとどまらず、新しいNPOの誕生やNPO団体の運営、事業展開に係る相談を頻繁に受けるようになりました。また全国からも視察を受けるようになり、一般市民に限らず、行政関係者、教育機関、企業などにNPO活動の紹介から今後の可能性までを提示し、相互協働についても考える機会を持てたことは大きいです。また人材養成事業を県より初めて受託し、その際、県内3団体と連携を組み成功裏に終えたことも大きな進歩でした。他事業においても分野を超えて、地域にある資源の開発からそれらをネットワーキングする力が求められ、今後益々ニーズが高まっていくことであると見受けられます。
組織運営面では、2名のスタッフを雇用でき、安定した事務局体制が保て、このことが上記に挙げた成果にも結びついたのだ言えるでしょう。
- 共同事務所運営事業
- 啓発事業
- 情報受発信事業
- コンサルテーション事業
- 調査研究事業
- ネットワーク推進事業
- 行政との協働
- NPOモデル開発事業
1. 共同事務所運営事業
- 事務所設備の提供(印刷機、会議室など)
- 事務局代行
- 他団体への情報提供および交流促進 (団体会員25)
2. 啓発事業
(1) NPO啓発講座の開催、総合的学習、企業・大学・自治体での市民活動学習のコーディネート及び講師派遣など
5月17日 | 浜松大学砂子ゼミにて「NPO講座」 |
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5月25日 | NPO実践講座「市民活動の見せ方、伝え方、売り方」(講師:スティーブン・マクニール氏:AFSC副所長) |
5月30日 | 浜松ロータリークラブにて卓話「N-Pocketの活動と展開」 |
6月 | 静岡県NPO推進室より「NPOステップアップ講座」を受託。受託にあたり県下4団体と「しずおかNPOコンソシアム」を結成。 「第3回ふじのくにNPOマネジメント養成塾」(全10回)ふじのくにNPO活動センター 「ふじのくにNPO地域講座 西部地区」(全4回)浜松市南部公民館 |
8月8日 | 社協ボランティア講座講座 |
9月2日 | 静岡県小規模授産所連合会施設長研修会にて講演 |
9月11日 | 浜松経済クラブ社会福祉部にて「NPO講座」講師 |
10月12日 | 職場体験学習として北部中学校2年生を受け入れ |
12月2日 | NPOフェア第2部「アメリカに学ぶ”市民から市民へ資金が流れるしくみ”」講師:ケビン・ロニー氏(Field Operation Director of NCRP) |
12月2日~8日 | CGP米国NPO招聘ツアー 浜松、広島、東京 |
12月19日 | 浜松市立西部中学校にて3年生進路講話「ボランティアの世界へようこそ」 |
2001年2月16日 | NPOサポートセンター主催イベント「NPORT開設シンポジュウム」に講師派遣 電通総研ホール(東京銀座)パネリスト:兼子郁容(慶応大教授)、粉川一郎(三重県生活課NPO室市民活動プロデューサー)、山口祐子(N-Pocket代表理事)、コーディネーター:山岸秀雄(NPOサポートセンター理事長) |
3月2日 | 静友会にて講話「企業フィランソロピーとNPOの可能性」 |
(2) 全国からの視察の受け入れ
2001年2月1日 | 蒲原NPOコンソシアム |
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2月7日 | 岡山県議会共産党県議団 |
3月3日 | 日本財団主催「多文化セミナリオ東海」プレイベントの浜松フィールドワーク(視察)の企画と実施(浜松市保健所・浜松ブラジル学校・南部公民館) |
3月24日 | 三重県人権問題研究所-多文化共生プロジェクト |
その他…随時対応
3. 情報受発信事業
- ニュースレターの発行…隔月
- ホームページによる情報発信
- 全国の市民活動の情報受発信…随時
- 年次報告の編集
- NPOマネジメントブックレットの完成と貸し出し(2001年1月N-Pocketが初めて翻訳・発行した本「非営利組織の経営に学ぶ」)
4. コンサルテーション事業
(1) NPO設立を目指す団体・個人への相談及び支援…随時
- NPO設立および法人格取得について
- 会計・会員管理
- イベント開催に伴う協力
- 事務機器の調達および提供
- 企業や行政とのコーディネート
(2) 海外研修に係る情報提供、及び研修のコーディネート…随時
海外研修に係る情報提供および研修コーディーネート…2000年10月 参加者1名 JPRN主催「米国NPOによる地域福祉サービス・システムを学ぶ視察」
5. 調査研究事業
「浜松地域ファンド研究会」の立ち上げ→「ホームページプロジェクト」や「NPOフェア開催」への取り組みに続く
6. ネットワーク推進事業
(1) 米国NGO; AFSC(American Friends Service Committee)との共同事業
※JUCEE(日米コミュニティ・エクスチェンジ主催のFCP事業に1999年3月より参加)
- 情報交換
- 人材交流及び共同活動
- ベトナム洪水被害地区へ復興支援活動としてTシャツ1000枚をAFSCベトナム支部へ送る。(4月)Tシャツを㈱和創工芸より寄付を受ける。
- NPO実践講座「市民活動の見せ方、伝え方、売り方」 (講師:スティーブン・マックニール氏)開催(5月25日~29日)
- 「在住外国人のための健康セミナー」開催と在住ブラジル人の生活調査 (協力者:デニース・デイビス氏:AFSCフィラデルフィア本部-ラテンアメリカン&カリビーン・プログラム担当)(6月12日~19日)浜松市保健所、浜松ブラジル学校、浜松市国際室、ブラジル新聞社2社を訪問
- AFSC 資金調達スタッフ ニッキー・ストレッジ氏受け入れ(8月2日~7日)
- 2000年4月~8月までの5つの共同事業を米国2ヶ所で報告。(佐藤)
- 西海岸:オークランド・アジアン・カルチャーセンター(オークランド)
- 東海岸:ナショナル・プレス・オフィス(ワシントンD.C.)
「Dance Aid 2000」の開催(8月6日)
(2) 団体会員との連携事業
(3) 金曜サロンの開催
- 5月26日 「未来を見てきました アメリカ研修報告会」
報告者:伊豆田朋子、山本陽子 - 7月23日 「公民館を暮らしの広場に」
講師:白戸 洋氏(松商学園短期大学講師) - 11月24日 米国研修報告会「米国の高齢者ケアに学ぶ」
報告者:笹田真吾(ケアマネージャー) - 1月19日「N-Pocket新年会」 支援者との交流会
(4)「第3回クラフト&チャリティー」開催
(クラフト集団のネットワークおよびチャリティー事業)
11月4日~11月5日
3年目は「共生のかたち」というテーマを掲げ、静岡文化芸術大学学友会との共催により、同大学の学園祭会場にて開催。例年売上げの2割を寄付していただいており、今年は137,770円をN-Pocketに寄付していただいた。来場者 約1000名。
(5) その他
- ホームページプロジェクト・浜松大学砂子ゼミ学生と市民団体との協働
- ホームページ作成のコーディネート 9月~12月
- ホームページ公開発表会 12月13日 浜松市地域情報センター1階ホール
- 静岡県内初の「NPOフェア」の開催 12月2日 出展団体 30
- 「Art at Work」開催受け入れ
ドイツ在住のアーティストによる、アジェンダ21に基づく「地球ボール」を使った市民との対話型の国際的なアート活動芸術活動を支援。
テーマ「より豊かな未来を求めて」 12月16日~12月20日
浜松北小学校、東小学校、浜松北高、浜松市立高、浜松市役所、中心市街地および商店街 - その他、全国のNPO等との協働 2000.9月~2001.3月
- 税制優遇措置に係る国会養成行動
- 日本NPOセンター全国連絡会
- 「アートセラピー in SUAC(静岡文化芸術大学)」への協力
- 「NPOの調査研究能力をどう高めるのかー日米の事例からー」に参加
- NPO全国フォーラム2001東海会議の実行委員会に参加
- ボランティア国際年静岡県推進協議会 参加
7. 行政との協働
- 静岡県NPO推進室から「NPOステップアップ講座」を受託。
受託にあたり、県下4団体と「しずおかNPOコンソシアム」を結成。「第3回ふじのくにNPOマネジメント養成塾」および「ふじのくにNPO地域講座」の企画運営 - 委員会への参加
8. NPOモデル開発事業
(1) シニアのライフデザイン事業
- シニアのためのコンピュータ講座「やさしいネット」
ワード入門講座、インターネット講座、ふらっと相談講座、訪問講座、受講者数:120名
2000年度後半にユニベール財団の助成を受け、講師養成に向けて静岡大学学生による講座を開始 - 2月シニアセミナー 「えんがわをつくろう」
講師:佐藤和文(仙台シニアネット代表理事) 参加者:34名 - シニアのコンピュータ勉強グループ「えんがわねっと」発足
月1回の勉強交流会開催
(2) 多文化共生事業
- 外国人生活実態調査と浜松多文化情報マップの作成
「浜松多文化共生委員会」の発足と在住外国人との共生に向けた課題検討会議の開催 (委員:25名 委員会を計3回開催)
地域の課題を具体的に取り上げ、何ができるかを考えていく。 - 浜松外国人医療援助会(MAF浜松)主催「外国人のための無料検診会」の事務局代行および協力(ボランティア・コーディネート)
- 受診者募集・ボランティア募集および管理
- 受診者への健診結果送付と健診後の追跡調査
- 健診結果の整理と報告書作成 他
- 在住外国人の生活実態および支援活動の調査のための視察
2000.9/15-16 Jubilee2000 難民/移住者国際フォーラムに参加
2000.9 多言語放送FMラジオ局 「FMわぃわぃ」の調査
(3) 「ダンスエイド2000」の開催
目的:ブラジル文化の紹介と在住外国人への理解の促進、ブラジル人の子どもたちの教育支援のための資金調達
日時・場所:8月6日 静岡文化芸術大学(浜松青年会議所主催、はままつドリームジャンボリーのイベントとして開催)
参加協力:4団体
トラジソン(パゴージ演奏グループ)、浜松ブラジル学校、アルテ・ネグラ(カポエイラのパフォーマンス)、サンバ・エストレーラ(サンバの演奏とダンス)
参加者:500名
収益金(参加費・寄付・助成金):300,157円
8月8日 収益金の一部(50,000円)を浜松ブラジル学校の教育環境整備のために寄付
10月11日 浜松ブラジル学校へ日本語の絵本10,000円分を寄付
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