特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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2009年度 事業報告

【 】内は外部からの事業収入

1. NPO支援事業(中間支援組織機能強化事業)

(1)共同事務所運営

1)会議室貸し出し(会員限定)

2)事務機器貸出

コピー機、輪転機、カラーレーザープリンター、プロジェクター、ビデオ、ノートパソコンほか

3)事務局代行

4団体 参加者募集受付や電話問い合わせ窓口、郵便物等の収集・保管
・(特)浜松城北体操クラブ
・浜松環境ネットワーク
・浜松外国人医療援助会
・(特)浜松市障害者スポーツ協会

4)交流コーナー

 他団体のチラシ・ニュースレター等の展示、物品販売

(2)啓発

1)インターンシップ等の受け入れ

・オフィスCAD職業訓練 実習生2名受け入れ(2年目)2009/5/13~6/12  
   【(株)ITプランニング 委託 2万円】
・浜松学院大学外国人支援リーダー養成プログラムフィールドワーク 
   受講生3名受入れ 2010/01/15

2)北区細江町自治会連合会向けワークショップ(2年目)【浜松市北区 委託 9万円】

 テーマ:魅力ある細江を次世代に
 日時:2009年7月12日 
 場所:細江町みおつくし文化センター 
 内容:63名参加(20自治会から会長・副会長55名+地域活動をしている女性8名)

3)NPOプレゼント講座 (2年目)【静岡県労働者福祉基金協会 委託 70万円】

 テーマ:講座の作り方連続セミナー
 場所:浜松ザザシティ中央館 パレット会議室
 内容:2009年10月31日 講座を企画するってどうすればいいの?(参加者23名)
  2009年11月29日 魅力ある研修の始め方(参加者28名)
  2009年12月13日 納得できる研修のまとめ方(参加者24名)
 講師 青木 将幸 (青木将幸ファシリテーター事務所代表)

4)NPO法人の会計基準をつくろう! in 浜松  【NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 5万円】

 日時:2009年11月29日 
 場所:浜松まちづくりセンター
 内容:市民参加型でつくる「NPO法人会計基準」意見交換会
 共催:NPO法人会計基準協議会
 参加者:参加者21名(+協議会委員等4名)
 参加費:1000円(参加費は資料代として協議会へ)
 NPO法人会計基準策定の経緯と「中間報告案」のポイント説明の後、パブリックコメントとしての質疑応答と意見交換を行った。
 <成果>
 NPO法人会計基準をNPO自ら策定する価値を共有しながら、4名の委員の説明もわかりやすく、会計と情報公開という言葉をセットにしてNPOの本質についても再認識することができた。自由に発言できる雰囲気の中、参加者からも多くの意見が出た。

(3)情報収集提供

組織立ち上げ段階の環境整備&資源サポート、法人化支援、組織運営のマネジメント、
情報支援(助成金情報)など。相談は会員無料、会員以外は3000円/時間~

1)ニュースレターの発行(季刊)

 会員、関係団体など毎回約200部を送付、「キカンシネット」にウェブアップ

2)ホームページやメールによる情報発信

 新規の情報ページ作成:「ニーズのある子ども・応援マップ」
 会員向けのメーリングリストによる助成金やイベント情報の提供

3)講演会&交流会(「NPO法人地域生活応援団あくしす」との合同企画)

 2009年5月31日(日)総会終了後 浜松市南部公民館ホールにて
 参加者:第一部83名 第二部30名
 第一部「講演会:Change! 障がいのある人のおしごと 福祉起業と事業の活性化」
  講師:(株)福祉ベンチャーパートナーズ代表 大塚由紀子氏
 地域の中で障がい者が生き生きと働ける場の創出に挑戦している全国の新たな動きについての情報提供があった。
 第二部 大塚由紀子さんとみんなの交流会  

4)N-Pocket新年交流会

 2010年1月31日 浜松市まちづくりセンターにて
 参加者:第一部40名 第二部20名
  第一部「講演会:今、ボランティアにできること」
  講師:NPO法人静岡県ボランティア協会常務理事 小野田全宏氏
  「アフガンに命の水を ペシャワール会26年目の闘い」DVD鑑賞
  第二部「ランチ交流会」

5)取材・視察・相談

新聞社、市民団体、学校、行政等に有料(3000円/1h~)で対応。
・地域づくり団体全国協議会(中間支援組織について)、豊中市国際交流協会(多文化共生について) ほか

6)全国会議等への出席、連携、協力

・(財)静岡県労働者福祉基金協会「NPOパートナー委員会」 静岡
・一般社団法人 日本サードセクター経営者協会(JACEVO) 名古屋
・NPO法人会計基準協議会  東京
・ファンドレイジング・日本2010 2/6-7 東京
・西部パレット利用者連絡会 浜松

(4)地域資源調査・開拓

1)Web公開「ニーズのある子ども・応援マップ」【浜松市夢基金 補助10万円】

 前年度の調査活動「気になる子どもたちのための教育環境情報倉庫」をWebページにて公開。
子ども達の教育に関わる行政サービスについての情報を収集して一元化し、検索しやすいページとしてWeb化した。

(5)提言

1)外国人学校の児童・生徒を対象とした心とからだのヘルスケア

 浜松外国人医療援助会(MAF浜松)、浜松大学健康栄養学科等と協力し、外国人学校検診会から見えてきたこどもたちの健康に関わる課題をとりあげた。

2)浜松市、静岡県、国に委嘱された委員(2009年4月~2010年3月)

(浜松市)
 井ノ上美津恵:浜松西地域協議会、浜松市西区協議会、「雇用力・生産力・地位気力・教育力の一体的連携強化による山村活性化に関する調査」専門家検討委員会

2.多様な人々の社会参加支援

(1)障害のある人

1)障害者就業促進サポート事業【静岡県産業部雇用推進室 委託2,888万円】

 <実施概要>
・ジョブコーチ派遣業務(9年目)対象者:192名,支援回数:2227回 
・スキルアップ研修(9年目)(障害者雇用の理念とナチュラルサポート、静岡県の障害者雇用に関する取組み、企業の立場から就労・雇用支援を語る、浜松市
の障害者多数雇用企業の見学、精神障害者・発達障害者の職業的課題と支援について、コミュニケーション力を上げる、ケース検討会)など多方面からジョブ
コーチの資質の向上を図る講座を三島、富士、静岡、浜松、県内4箇所で計10回開催した。
・障害者就業支援・求人開拓員設置業務(1年目)訪問事業所:のべ1404社  求人意向を表明したあるいは求人活動を確認した企業は33件、うち求人票
提出を確認した数が25件、実習を受け入れたのは17件 19名、障害者の採用を確認した件数 21件、26名となった。職安訪問件数:53回 関係機関
訪問件数:243回
 
 <成果>
・ジョブコーチ派遣業務では、障害者の就労に関わる労働行政、福祉行政、学校、施設、事業所、家族などと連携をとりながら支援を行ない、障害のある人の雇用の促進、定着につなげることができた。
・スキルアップ講座を通じて、よりよい支援ができるようジョブコーチ各個人の資質の維持、向上ができた。
・求人開拓員は、事業所を訪問し障害者雇用の推奨、企業の社会貢献、障害者雇用支援制度の紹介などを行った。障害者雇用に対して不安を感じている事業所に
は、ジョブコーチを同行し、具体的な事例の紹介、企業内における職域の開拓、提案、雇用条件などに付いてアドバイスを行い、障害者雇用を進めることができ
た。
・県内において、静岡県のジョブコーチ制度・障害者の就労について講演を行い、知識、経験を伝えることができた。

2)障害者委託訓練における訓練受託機関開拓業務
【静岡県産業部能力開発室 浜松テクノカレッジ 委託42万円】

 浜松テクノカレッジが行う事業主委託訓練について、訓練を受託してもらえる事業所を開拓。
併せて、事業主委託訓練中の事業所を訪問して助言した。

3)静岡県ジョブコーチハンドブック「共にはたらく」を発刊 
【財団法人日本社会福祉弘済会 助成30万円】

 静岡県ジョブコーチの始まりから、今日までの実践をまとめたハンドブックを発刊した。ジョブコーチの支援活動の実際を広く知ってもらい、事業所にとっては、支援後の参考マニュアルとして活用できるものとすることができた。

4)障害者職業センタージョブコーチ事業(第1号障害者職場適応援助者助成金事業)
 (7年目) 【独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構 59.7万円】

職業センターとの連携の下に実施するジョブコーチ支援事業(ジョブコーチ2名)
新規支援先1事業所、フォローアップ支援先1箇所 計2事業所(2名)

5)H21年度 障害のある子どもの能力発掘・開発事業(静岡県教育委員会)

 特別支援学校に在籍する、特に就労を希望する生徒に対し、その能力を開花させ活用する取り組みに協力した。学校が行う指導や支援に対し、就労に関する専門家として助言を行った。
また、就労を目的とする実習の際に教員と共に支援に入り、具体的な支援方法を示した。他に、高等部一年生、二年生に対する働く意義にいての講義、保護者に対する就労へ向けた取り組みについての講和を行った。
 実施校は浜松特別支援学校、浜名特別支援学校と沼津特別支援学校で、しずおか障害者就労支援ネットワークの浜松、新居拠点と富士拠点がそれぞれ担当した。

6)他団体とのネットワーク

 <参加会議等>
就労支援チーム会議・中東遠地区就業促進協議会・西遠地区就業促進協議会・発達障害者職業訓練協議会・障害者プロモート会議・知的障害者地域就労支援ネッ
トワーク会議・浜松市障害者職業能力開発推進会議・障害者雇用連絡会議・ジョブコーチ事業推進協議会・卒業予定者移行支援会議・障害者雇用拡大交流会・障
害者合同面接会(磐田・掛川/浜松)・障害者就労事業所見学説明会・浜松市中区障害者自立支援連絡会

(2)子ども(サービスラーニングによるコミュニティ支援事業

1)静岡大学教育学部付属中学校 ライフタイム支援事業(6年目)

 3年生の希望者をの総合的学習の時間に受け入れる浜松市内NPOに、紹介するコーディネイター役を担った。
1、2年生も含めて、5月-6月の期間、生徒の計画立案調査にかかわり、情報提供と相談をおこなった。

(3)多文化共生(在住外国人との共生) 

1)「外国籍の子どもと親のためのガイダンス」開催

(1)10月18日「外国籍の子どもと親のための進学ガイダンス」(6年目)
 【浜松国際交流協会 助成20万円、はましん財団 助成7万円】
 会場:イオンモール浜松志都呂店、浜松市教育委員会との共催。
 参加者:約160名(児童生徒、保護者、見学者、相談員・通訳・ボランティア・スタッフ他)
 協力:浜松大平台高校、浜松北高校、浜松南高校、浜松市立高校、北星中学校、南陽中学校、開成中学校、瑞穂小学校、浜松市教委 教育相談支援センター、浜松国際交流協会、NPO法人浜松日本語・日本文化研究会
(2)12月18日「外国籍の子どもと親のための進路ガイダンス」(1年目)
  【静岡県教育委員会 委託 80万円】
 会場:袋井市立南公民館1階ホール
 参加者:約70名(児童生徒、保護者、見学者、相談員・通訳・ボランティア・スタッフ他:28名)
 静岡県教育委員会より10月後半に依頼があり、急遽、中遠地域においてガイダンスを開催。
<成果>
 1ヶ月で中遠地域のネットワークを形成し、キーパーソンとなる支援者との顔つなぎをすることができた。委託事業ではあるが、共同主催という形式をとり、
県教委の担当者を含めた委員会と振り返り会、当日の準備から片付けまで行うことができた。今後、協働事業や中遠地域自身で開催するための方法を模索する第
一歩となった。

2)「浜松外国人医療援助会」の事務局支援(10年目)【浜松外国人医療援助会 27万円】

 浜松外国人医療援助会が主催する「第14回浜松外国人医療検診会」の事務局支援。
 会場:可美公園総合支援センター
 日時:10月4日
 参加者:475名(受診者:265名、ボランティア:210名)
 通訳:8ヶ国語(ポル・西・タガログ・英・インドネシア・ベンガル・中国・ベトナム)
 内容:身体計測・血圧測定・尿検査・血液検査・胸部レントゲン・小児科・内科・婦人科・精神科・カウンセリング・栄養相談・生活相談。
・ボランティアへの協力依頼、案内の通知、当日会場設定、受診者への2次検診の案内等のコーディネートを行った。

3)「外国人学校の児童・生徒を対象とした心とからだのヘルスケアプロジェクト」
  (1年目)【ファイザープログラム 助成 250万のうち205万円】

(1)外国籍の子ども達のための「健康プログラム実施検討委員会」の開催(6、10月)
(2)外国人学校関係者との「健康プログラム学校別連絡会議」
(3)「身体表現ワークショップ」の開催(4~7月)
(4)「栄養講座」の開催及び参画学生のコーディネート(11~12月)
(5)講話「いのちの話」(10月)
(6)浜松外国人医療援助会「健康診断」支援及び参画学生のコーディネート(5~8月)
(7)外国籍の子たちに関わる「ヘルスケア提言書作成」(12月)

4)つながろう若者「しゃべり場」開催(2年目)

 月1~2回、西部パレットで若者の声を聴く場所づくりを行った。7月~3月で延べ80名が参加。活動の一環として「路上演劇祭Japan in
浜松2009」のヒストリーワークショップに延べ約40名が参加し、創作劇「ぼくらのひいおじいんさんは日本兵だった」を上演した。

5)多文化共生わかもの・こどもサポートセンター構築事業【静岡県委託 317.9万円】

 期間:11月16日から3月31日、静岡県緊急雇用委託事業。
 新規雇用:4名(日本人1名、外国人3名)をハローワークを通して雇用。
(1)外国人青少年に対する行政機関や各種団体の支援活動に関する調査(77件)
 県西部地域の、多文化な子どもたちのための制度や公的機関による支援活動、NPOやボランティア団体・企業・個人等余暇支援教室の活動や場の情報の一元化と資源活用のために、日本語と母語による訪問ヒアリングを行った。
(2)学習以外の活動の場を提供
 外国人青少年の居場所づくりを行うとともに、日本人との交流の場を構築する事業の実施(計36回)
 「あなたも明日は料理人」 料理教室の開催(12回×2会場)
 「HIP・HOPダンスで自分を表現しよう!」 ダンス教室の開催(12回)
<成果>
これまで接触のなかった地域や分野にも足を運んで情報を収集した。その地域ならではの丁寧な対応やエスニックコミュニティでの相互支援、中南米日系人以外
の外国人による支援活動などの多くの事例と支援者の実態を知ることとなった。また、講座を通して、刻々と変化する就職事情や日本の学校事情の情報不足のた
め困っている保護者や生徒の存在、様々な家族関係や経済事情等を彼らから聞くことができた。

(4)ITによる社会参加

1)静岡県西部障害者マルチメディア情報センター(MMC)の管理・運営 (9年目)
       【静岡県厚生部委託 460万】

来場者数 3,381名
西部MMCの管理・運営 ザザシティ中央館5F、火~日曜 9:00~20:00
・西部MMCのホームページ作成・管理
・ミニ講座開催 視覚、知的、四肢ほか、様々な障害の方が利用
  各人の希望に合わせてスタッフが指導。
・スタッフボランティア講座開催
  ゆめいろ絵手紙講座 8月~9月(6回)受講者5名
  視覚障害者向け名刺作成講座 10月(4回)受講者4名
  講座開催後、センターにて作品展を開催、ホームページで公開
・四肢障害者向けアシスタント養成講座開催 スタッフによるボラ講座(金曜日継続中)
  施設での講座や在宅パソコン講座講師としてのスキルアップのため、ユーザー補助を利用しての操作方法などを、パソコンボランティア研修終了生と共に勉強。
・小・中学校の総合的学習の受け入れ、大学・専門学校学生の体験受け入れ
・ボランティアネットMLの運営管理(MMC事業に参加した人々と情報共有)94名
・しずおかパソコンボランティアねっとによる視覚障害者向け講座開催
<成果>
開設から9年、順調に利用者が増え、ボランティアによる講座も定期的に開催されている。また、6名のスタッフがワークシェアリングしながら活動することによって、それぞれの専門性をセンター運営に生かすことが可能となっている。

2)視覚障害者のためのパソコン環境づくり強化

 西部MMCに視覚障害の当事者スタッフ配置(弱視)
 当事者ならではの指導ができる。

3)西部MMC委員会 3回開催

構成委員:浜松市視覚障害者福祉協会、しずおかパソコンボランティアねっと西部、静岡大学情報学部情報科学科、日本作業療法士会静岡県士会、浜松自
立支援センター、バーチャル工房事業コーディネイター、N-Pocket代表理事、MMC事業コーディネイター、(静岡県厚生部事業担当者)
それぞれの分野からの情報提供、センター運営に関してのアドバイス。

4)MMCボランティアスタッフ会議 毎月開催 スタッフ6名+事務局スタッフ

互いのスキルアップをさらに高めるための学習会を実施しながらセンター運営に関わる情報交換会を行っている。専門家を招いて障害特性を学んだり、メーカーの方から機器やソフトについて学ぶ。

5)西部地域障害者在宅パソコン講習(7年目)【静岡県厚生部 委託 55.2万】

235時間、受講者39名(視覚19名、四肢19名、精神1名)、講師実働12名
一般業者が対応できないPC環境整備のケースが多いため、しずおかパソコンボランティアねっと、作業療法士と連携し、着実にニーズに応える体制ができている。瞬き、脳波によるパソコン操作の可能性を探す講習も行われた。

6)パソコンボランティア特別研修(6年目)【静岡県厚生部 委託 49.99万】

9/26-10/24 10回講座 受講者15人、ボランティア延べ25人
会場: ザザシティ・パレット、障害者施設
内容: ピンディスプレイ操作と視覚障害者への配慮 他9講座
10/24 障害者施設でのコミュニケーションとアシスタント実践(入所者3名協力)文字盤を使ってコミュニケーションをとりながら各人それぞれの入力機器を使ってパソコン操作をするという実践に、様々な面から学ぶことの多い研修となった。

7)障害児と親のためのパソコン講座

 西部パレットにて障害児と親向け インターネット講座開催(中高生6組親子、ボランティア7名)
夏休みを利用して、ダウン症児とその親が一緒にインターネット操作をしながら、学習したり、夏休み研究に利用できるサイトを紹介。またパソコンで水彩画のような絵が描けるソフトを利用して、自由に絵を描くことにより親も気付かなかった新たな可能性を発見する場面もあった。

8)バーチャル工房支援事業(ぽけっと工房)(4年目) 【静岡県厚生部 委託 237.09万】

・登録就業者数18名(四肢8名、視覚4名、知的1名、内部2名、精神3名)
・受注実績49件(Web作成、データ入力、テープ起こし等)
・発注先は静岡県、浜松市、NPO、大学、企業、任意団体など。
・通信講座の開講 「CAD」2009年5月‐7月 12回コース、受講生6名  
         「HTML」2010年1月‐2月 6回コース 受講生4名
<成果>
 受注件数が飛躍的に増加した。これまでの納品物の評価が定着してきたのではないかと分析する。また顧客の口コミによる新規発注も増加した。業務を通した社会経験の場としても就業者の意欲向上に効果をあげている。

(5)環境・地域の自立

1)安間川水仙10年プロジェクト業務(浜松市東区がんばる地域応援事業)

【安間川水仙10年PJ実行委員会 26.8万】
 子供も大人も一緒になって、楽しみながら水環境を考え、洪水防止・環境整備・水辺再生のために、地域でできることを実践する機運を醸成させることを目的とした参加型プログラム。
事業主体:安間川水仙10 年PJ実行委員会 、事務局:N-Pocket
(1)第3回 球根植栽
 ・広報 チラシ作成-小学校・中学校・8自治会各戸配布&回覧 計6版8000枚
 ・実行委員会開催 植栽準備4/28 与進小学校地域開放教室 参加者11名
  植栽候補地下見 4/29 新大橋~北島橋間の5地点 参加者5名
  報告会 11/24 与進小学校地域開放教室 参加者8名
 ・球根収集 上流部2自治会・小学校・中学校 5/8~11 提供個数 約6000球
  植えつけ 5/16 八幡橋~北島橋間6地点 参加ボランティア145名
(2)堤防植栽観察会開催(実行委員対象) 若草橋周辺 7/5 講師1名 参加者5名

2)安間川水仙10年プロジェクト お花見ウォークラリー

(1)第3回 お花見ウォークラリー
 ・広報 チラシ作成 小学校・中学校・8自治会各戸配布&回覧 計6版4300枚
 ・ウォークラリー 1/16 与進中学校周辺 約2Km 参加者70名(内ボランティア15名)
   治水と環境に関するチェックポイント 10地点配備
   
<成果>
 老若男女が現場で共に汗を流す作業は、地域の格好のコミュニケーションの場となっている。また、花を愛でつつ堤防を歩きチェックポイントに協力して取り組むウォークラリーは、体験を通して治水と環境を学べると好評を得ている。
 当初からチーム編成で活動しているが、3年を経て本イベントは地域に定着し、多人数の受入れに柔軟に対応する体制を強化しなければならなくなった。中盤
の目標の1つは、プロジェクトを牽引するメンバーの増員。趣旨を熟知し、きめ細やかな配慮ができるサブリーダーの養成を次年度に予定している。
 植栽総数2万の球根のうち、見応えのある株として育った箇所も生まれて活動の励みになっている。一方で、外来植物のコセンダングサが生い茂り、開花時期の魅力を半減させている箇所もあるため、初冬の種付け前に何らかの手立てを講じる必要がある。

3)森林における市民協働と企業の社会貢献を推進するための事業
【浜松市森林課 委託 78.8万】

 森林への理解を深める啓発・実践活動として、間伐材を配合した紙製品の売上げの一部で、混みいった人工林の間伐を実施する。紙製品を糸口としながら山と街をつなぐ循環システムの構築をめざす。
(1)浜松版森林CSR事業の普及啓発(ボランティア4名)
 ・天竜美林 間伐リレープロジェクト趣旨説明&参加打診 約80組織 
 ・発足式 10/16浜松総合庁舎 講師1名 参加者39組織43名
(2)間伐材配合紙からできた紙製品の受発注
・紙製品の種別&価格設定 封筒名刺4種7製品、オリジナルロゴマーク公募&選定
 ・参加表明 37組織(企業・NPO・行政・森林組合・漁業組合)
  売上げ総数4万枚→人口林(市有林)の間伐面積 約1ha
<成果>
 森林CSRの実践編として、間伐材を配合した紙製品の売上げの一部で、混みいった人工林を適度な間隔に伐採し、豊かな森林へ導くためのプロジェクトを立
ち上げた。試作のスタートを飾ったのは、活動のシンボルマークを刷り込んだ浜松オリジナルの封筒と名刺。「100枚で1本間伐できる」をセールスポイント
に仲間を募り、名刺の印刷は障害のある人が働く「作業所」に協力を仰いだ。
 企業セクター、市民セクターによる初の試み、豊かな森林資源と産業が集積する浜松ならではの地産地消の取り組みである。どこもも緊縮財政の折、シビアな
一面も垣間見えたが、創業メンバーとして名乗りをあげたのは、総勢37組織。受注生産した封筒・名刺は総数4万枚に達し、初年度目標の1haの間伐がか
なった。

3.表彰

(1)国際交流基金・地球市民賞

 1998年より取り組んできた一連の多文化共生事業に対し、地域の変革や活性化に繋がる国際的な地域間交流や文化交流、相互理解を進める活動団体として、平成21年度地球市民賞を受賞した。
(授賞式2010年2月25日国際交流基金JFICホール、副賞200万円)