静岡県ジョブコーチ制度のこれまで
2001年度、2002年度に県から受託した「静岡県障害者就業支援ネットワーク体制づくり事業」において、ジョブコーチ養成講座を開催しながら、障害のある方の雇用を支援するためにさまざまな角度からネットワークを築いてきました。2003年度には「障害者職場定着サポート事業」と事業名をかえ、2年間にわたり行われたジョブコーチ養成講座から誕生したジョブコーチが県内で活動を開始し、県内8拠点からなる「しずおか障害者就労支援ネットワーク」に所属している人たちがジョブコーチとして派遣されました。
2004年度からは明確に「ジョブコーチ派遣事業」と名前を変え、本格的なジョブコーチの派遣を開始しました。2009年度は、職域開拓や求人開拓を行う求人開拓員とジョブコーチが連携しながら、さらに総合的で有効な「障害者就業促進サポート事業」として活動しました。2010年度には求人開拓事業は独立し、再び「ジョブコーチ派遣事業」になり、2014年度からはジョブコーチ養成研修が事業に組み込まれ「職場定着支援事業」という事業名で活動を行っています。
また、N-Pocketは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構による職場適応援助者助成金支給対象法人でもあり、障害のある人の自立に向けてさらに必要な支援を横断的に、かつ臨機応変に行えるようネットワークを強化して活動することが可能になっています。
静岡県ジョブコーチ事業化に至る経緯
静岡県ジョブコーチの考え方
ジョブコーチ一人ひとりが、県の制度を背負っているという意識を強く持って活動しています。おもに以下に示した内容が静岡県ジョブコーチの特色であり、大事にしている要素です。
- 当事者主体の市民活動がベースにあり、誰もが住みやすい社会の実現に向けた運動体であるということ
- 地域の中でサポートをうけ、互いに育ちあう(ジョブコーチだけで完結させない)
- 現状を常に振り返りながらよりよい制度作りをしているという意識を強く持っている。(行政との協働)