来場者数の推移について
西部MMCは2001(平成13)年11月22日にオープンしましたが、開所以来、障害のある方が、止まり木的にMMCを利用し、街の中央にある官民複合施設の5階というオープンな場所に設置されたことが幸いして、障害の有無に関係無く、多様な人々が自然な形で交流し、心のユニバーサルデザインに大きく貢献できる施設になっています。
2013(H25)年度
パレットの県総合庁舎移転に伴い、当センターも移転しました。県の配慮により幸いにもこれまでと同じ建物内4階でリニューアルオープンすることができました。開所日・開所時間ともに少なくなりましたが、イベント開催年以外では1時間あたりの来場者は開所以来最も多い数字となりました。Twitter・Facebookで日々のセンターの様子を発信しています。
2012(H24)年度
事業費削減に伴い、開所時間が1時間短縮され午後7時閉館となりました。主に午後7時前後から閉館時間までを利用していた精神障害のある人が利用できなくなり利用人数減少の一因になっています。
2008(H20)年度から2010(H22)年度
20年度から22年度までは年間来場者数は3400人前後です。冬は来場者数が少し下がりますが、約300人の方が毎月来場されています。開所当時に比べ、四肢または精神に障害のある方の利用割合が多くなっています。また小中学生の総合学習だけでなく、福祉を学ぶ専門学校や海外の大学からの体験学習・見学が毎年行われています。
2007(H19)年度
12月に行われた「しずおかユニバーサルデザインフェアinはままつ」において、”情報のUD製品展”をパレットの交流ロビーとMMCを利用して行い、誰にでも安心して安全に困難なく、情報を手に入れることができるよう工夫されたIT支援機器やソフトウェアを展示・紹介しました。約300名の来場者があり、19年度の利用人数は3786人となりました。
2006(H18)年度
知的障害のある複数の方が毎日のように西部MMCを居場所として利用され、固定値として来場者数に反映していましたが、別の居場所をみつけられたことが減少値として表れ、18年度の利用人数は3227人となりましたが、視覚障害の方々の技術力が上がり、当事者グループによる自主講座活動がセンターを拠点として継続的に行われていました。
2005(H17)年度
さらに活用度の高い施設であることを目指して、スタッフがボランタリーに始めたミニ講座が好評ですが、他団体の活用も活発化し、それに伴って講座ボランティアの方々の出入りが多くなり、3726人の利用がありました。
2004(H16)年度
すでに、MMCが開かれて丸3年が過ぎようとしていますが、情報支援技術者養成講座も国レベルで盛んに開かれ出しました。先駆的に設置されたMMCはやっとその存在価値を多くの人に認識され始めたようです。現在では1日にミニ講座を希望する人が4、5人はおり、そのうえに一般の来場者があるために一人のスタッフではまにあわず、西部MMCを管理人としたメーリングリストを利用して、ボランタリーな支援をお願いすることも多くなりました。1年間の利用者数は3262人で、2002年度の1.5倍ほどになりました。
また、視覚障害のある当事者が、スタッフとして午後常駐することができるようになりました。当事者としてアドバイスができる体制が整い、おしゃべりするパソコンの状態を電話を通して適切な操作支援が可能になり、さらには日常生活をより豊かにする最新情報も提供できるようなネットワークが強化されました。
2003(H15)年度
2000(平成15)年度に入ってからは、ミニ講座を利用する障害の方が視覚、知的の決まった方々のみではなく、さまざまな障害のある方に広がり、2811人の利用がありました。医療機関からの紹介や仲間の口コミであったりとじわじわとMMCの存在が知れ渡ってきている手応えを感じます。
小・中学校の総合学習の体験の場としても利用されることが多くなり、パソコンボランティアが支援に入ることもありました。
2002(H14)年度
2002(平成14)年度は広報の不足もあり、MMCの存在を知る人のみ利用するという状態が後半まで続き、1年で2179人の利用者数となりました。
2001年度は夜の9時まで開いていましたが、パレット自体の利用者はほとんどなく、開所時間を6時半までと短縮しました。(尚、7月から2時間延長し8時半までとしました。)年度途中で静岡文化芸術大学生にMMCのパンフレット作成を依頼し、公共施設、当事者団体等に配布しました。
利用者数が伸びない状況を打開するため、機器やちょっとした操作技術の相談だけでなく、予約を入れてくだされば、常勤スタッフによる1対1のミニ講座を開催することを自主的にはじめてみました。あくまでも主たる管理運営事業の仕事の1部分として位置付け、本来の仕事に差し障りがないレベルのものとしました。しかし、ミニ講座が喜ばれ、決まった人のみではありましたが、継続してMMCを利用する人々がでてきました。
特にミニ講座によって知的障害のある方々の来場が増え、MMCが止まり木的な存在となり、事業受託団体のN-Pocketが実施する別の事業とつながって、「知的障害のある青年たちのための余暇支援活動」が始まりました。パソコンがうまくなったものが仲間の初心者に教えるという循環もあり、新たな自己表現の創造にも通じています。
また、西部地区には視覚障害のある方でPCを操作していた人はほんの数人でしたが、西部MMCは視覚障害の方のためのパソコン整備に特化したため、障害別ではぬきんでて利用者が多く、視覚障害者団体自らパソコン講座をMMCで開催し始めました。
また、しずおかパソコンボランティアねっとが中心となり、視覚障害者のためのパソコン操作技術向上を目的に、毎週2回パソコンボランティアのための講座が開かれ始めました。2002年度の就労支援講座終了後には講座受講生だった方もこの講座に参加し、同じ障害をもつ仲間のためのパソコン講師として腕を磨いており、新しい就労の可能性が見えてきました。
2001(H13)年度
開所してすぐ、視覚障害のある受講者のための就労支援講座(12月から3月、20回×2時間=40時間)を実施しましたが、毎回多くのパソコンボランティアが支援に入ってくださり、受講生に対し、1対1の状態でアシスタント体制を維持することができました。また、講座自体が、ディスプレイを使わず音声だけでパソコンを操作する特別な技術を必要とするため、ほとんどのパソコンボランティアが講座開催日以外にも特別な装置が整っているMMCを利用し、講座に備えました。
開所して日が浅くさまざまな団体が入れ替わり立ち代り視察に来ましたが、上記のような状況もあったため、短期間のうちに1993人(18.5人/日)もの多くの来場者がありました。