余暇支援
2003年よりジョブコーチがコーディネーターとなって、障害者の余暇支援事業「くらしえん」を展開しました。
就労が続かない要因として、生きがいの不足や生活リズムの乱れなども関係していることも多いため、それらを改善していく訓練的な要素を含んだ余暇活動の場が必要です。
具体的には球技や軽スポーツ、パソコン講座、音楽、絵画、外出、、、など多くの活動を複数で楽しみ、それらを通して彼らの就労を側面から支えてきました。
これらくらしえんの考え方から学べることとしては、
・世話をやきあう面白さを通し、チームワークやコミュニケーションを学ぶ
・‘指導員と利用者’ではなく、本人主体であることから、責任感と自発性を学ぶ
・球技などを通し、動体視力や反射神経が向上する
・仕事だけではなく、遊びだけでもなく、人生を総合的にプランしていくきっかけを作る
などの要素が代表的です。
また、参加者の変化に関していえば、これらの活動に呼びかけても参加できなかったような人でも、参加するにつれて、
・人の輪の中に入ることができるようになった(参加の能力)
・場を与えてあげれば楽しむことができるようになった(楽しむ能力)
・複数の場から選択し楽しむことができるようになった(選択の能力)
・一人(複数)で余暇をプランしていくようになった(企画の能力)
など、段階的に自立していく過程を垣間見ることができます。
就労と密接に関わる余暇や生活を総合的に支えていくための組織として、2006年11月、特定非営利活動法人「くらしえん・しごとえん」を立ち上げました。