活動を行うための組織的支援の必須要素
1.使命と方針
【要素1】地域のニーズと合致していること。
- 地域や学校のニーズとつながっている。
[事例]
- サービス・ラーニング研究所はフィラデルフィア州の各学区と協働で地域プログラムを行っている。教育委員会からの要望として、小学校4年生までに市民性がある水準まで育成されたことを示すプログラムを終了していなくてはならないことである。
オークランドでは新しい教育システムとしてサービス・ラーニングを導入するため、モデル事例として行政機関からの指導でEast Bay Conservation Corp との夏期プログラムが組まれた。
【要素2】サービス・ラーニングの質を向上させようとする学校や地域政策に支えられている。
- 学校政策に支えられている。
[事例]
- Bettendorf Community School 地区からの要請は生きるために的確に判断でき、コミュニティーに積極的に貢献し、モラルのあるふるまいができる生徒を育成することである。学習は日々の経験と関連しているという考えが確立されている。
2.組織の構成と方策
【要素3】高い質のサービスラーニングを保つための共用可能な構成と方策に支えられている。
- サービスラーニングは学校・政府の基金で成り立っている。
- 政府がサービスラーニングに必要な交通手段を提供する。
- 学校はサービスラーニングのスケジュールを融通する。
- 行政が積極的に支援する。
- 学校がサービスラーニング中の危機管理対策をする。
- 学校や政府との調整対策をする。
[事例]
- Ballard Community School Districtでのサービスラーニングの扱いは、特別な準備が必要だが、普段の授業と同じである。予算も特別に組んではいない。経験的学習が厳格な時間割の元での学習よりも重要視されている。
3.専門的な発展
【要素4】サービスラーニングの原理・教育学を拾得しているスタッフ。
- どの地域・政府の人でもサービスラーニング指導者になるためのトレーニングが受けられる。
[事例]
- White Bear Lake School Districtでは実行する人に合わせて3つのレベルの指導者育成プログラムを用意している。レベル1は理論、実習(サービスラーニングに参加する)、現行のプログラムや新たなプログラムをより良いものにするためのアイディアを出すなど初心者向け。レベル2はサービスラーニングをすでに実行している人で、さらに質の高い方法を探している人向け。より良い事前準備、反応の利用法、地域との連携について考える。レベル3は積極的にサービスラーニングを教育方法に採用する人向け。レベル1.2先生、行政関係者、カウンセラー、保護者、市民など)の指導に当たる。
【要素5】サービスラーニングをより良いものとするため、スタッフは他校のスタッフと継続的にネットワークに参加し、観察し、問題解決する。
- サービスラーニングを実行する人々のための専門的サポートが継続的にある。
[事例]
- White Bear Lake School Districtでは年間を通して一ヶ月に一度、サービス・ラーニングに関係したすべての団体が参加する会議を行っている。
- National Literacy Corpsでは、先生に年間を通じて12-15時間の研修参加を求めている。研修は主に土曜日に行われ、参加者は効果的な実行例や生徒の反応などの意見交換をする。また、専門家の意見を聞いたりもする。教育委員会関係の人も参加し、最新の情報を提供したり、指令を下したり、サービスラーニングを支える資金について話した。
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