市民原案ができるまで物語(4)
みんなで共有しよう、安間川の姿
第1回 住民説明&交流の会
A:こうして集めた皆さんの声、そこから見えてくる安間川の課題について住民自ら考えよう、意見を交換しようという場を設けました。
B:そうなんですか。既に決まった事柄がただ下りてくるという形ではなく、一からみんなで考えようという…、ウーン、公共事業としてはまったく新しい試みですね。
A:はい、今までやって来たことからわかったこと
B:たとえば?
A:安間川の成り立ちや改修の歴史、それから浸水の原因、対策のための一例などを説明しました。
B:それでは、住民の方々はどのように意見を交換したんですか。
A:ワークショップという形で意見をそれぞれ書いてもらって、一つ残らずすくいあげました。その後、グループごとにまとめた意見や要望を発表していただいたんですが、皆さんマイクを握って、それは熱弁を振るってくださいました。
B:それは素晴らしい。
取材劇
A:この説明会の工夫の一つに取材劇があります。
B:取材劇とはどういうものなんですか?
A:安間川調査隊が集めた情報を、いくつかのお芝居にして披露したんです。参加者に情報を提供しながら安間川についての共通の認識を持っていただくためには、とても優れた手法でした。
B:それではせりふ一つ一つが住民の生の声というわけですね。
A:はい。それに表立っては言えないようなことも、劇の中ではせりふとしてさらっと口にできますよね。
B:ありますよねえ。たとえば?
A:水が引いてからやって来て何の意味があるのか! 水に浸かって夜中じゅう歩き回っている姿を見て欲しい!
B:それで、いかがでした?
A:笑いと共に自然に拍手がわきました。この劇は浸水の問題について演じ手自らがくまなく調べて理解したうえで組立てたものなんです。
B:それは面白そうですね。行ってみたかったですねえ。もっとみんなが安間川に実際に触れて、親しむ機会が欲しいものですね。
A:体験を通して安間川を考えていただくために6つのイベントを打ちました。そうしたら、安間川の思いがけない姿が浮かび上がってきたんですよ。
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