在住外国人との多文化共生
浜松市は人口の約3%、2万5千人が外国籍の全国有数の外国人集住都市で、ニューカマーとよばれる南米日系人やアジアから来た外国人が日常的な隣人として生活しています。1990年の入管法改正以来、工場で働く外国人労働者が急増し、日本の経済を下支えしています。
約1万人のブラジル人をはじめ、フィリピン、中国、ベトナム、ペルー、インドネシアなど80ヶ国余の人々が暮らし、家族ぐるみの定住化も進んで、地域社会の中に多様な文化や習慣が存在する実質「移民社会」となっています。
彼らの健康や教育、労働や人権の実情は、日本社会にとっても重要な問題ととらえています。この事業は、日本人が外国人を「支える」のでなく、「共に」安心して暮らせる社会をつくるためのしくみづくりを目指して、1999年~2019年に取り組んできたものです。
実施事業
教育支援プロジェクト
2004年度に始めた「高校進学ガイダンス」を中心に、全国の活動から共に学びながら在住外国人の子どもの教育の問題に取り組みました。
提言・表現活動
日本に来て、苦労したこと、うれしかったこと、そして、将来の夢。同じような経験や思いを分ち合って、後輩たち、外国人社会、日本社会、学校、行政へ、アート活動を織り込みながら当事者からの生の声を社会に送りました。
医療支援プロジェクト
浜松外国人医療援助会が行っている「浜松外国人無料検診会」に、2000年度から2010年まで事務局として関わりました。
多文化共生事業の歴史
N-Pocketが行ってきた多文化共生事業の歩みをご紹介します。